平成30年度 兵庫県・神戸市の商店街・小売市場向け支援制度について

先日、平成30年度の神戸市と兵庫県の商店街・小売市場向け支援制度説明会へ行ってきました。

私が商店街市場「応援隊隊員」として登録されている【商店街・市場 応援隊派遣事業】も、この支援制度の中に含まれています。

そして応援隊業務の中には、これら支援制度を利用して事業を行う市場商店街の団体が、制度の趣旨に乗っ取って円滑に実施出来るように、制度の説明、書類作成のサポートが含まれています。

平成30年度の制度は、おおよそ29年度の内容が継続される模様で、幾つかの新しい制度や一部改正されたものがあります。

 

●平成30年度兵庫県の商店街・小売市場等応援施策

★魅力ある商店街づくり

1:活性化プラン策定事業
2:商店街元気つくり事業
3:商店街免税店拡大等による外国人誘客事業
4:商店街キャッシュレス機器等購入促進事業
5:商店街・小売位置な共同施設建設費助成事業
6:  商店街共同施設撤去支援事業
7:商店街個店外観整備事業
8:中小企業高度化事業

★個性あるお店の集積づくり

9:商店街新規出店・開業支援事業
10:商店街空き店舗再生支援事業
11:商店街事業承継支援事業
12:商店街次代の担い手支援事業
13:ひょうごいいね!お店表彰

 

★地域コミュニティ形成への貢献

14:商店街コミュニティ機能強化応援事業
15:商店街御用聞き・共同宅配事業
16:職場と地域の健康作り環境整備事業
17: 子育てほっとステーション事業
18:「ひょうご放課後プラン」に基づく支援
19:コミュニティカフェ開設応援事業
20:地域直売所整備促進事業
21:空き店舗等を工賃向上や地域活性化に活用

 

★まちづくりとの連携による商店街の活性化

22:まちなか再生協議会等の運営支援
23:商店街再編事業

カテゴリ5:経営力向上・資金調達支援
24:中小小売商業経営支援事業
25:金融支援

●平成30年度神戸市の商店街・小売市場等支援施策

★補助・派遣事業

1:地域商業活性化支援事業…単年度型、3年計画型
2:共同施設建設等補助事業
3:商店街・市場「応援隊」派遣事業
5:商店街等電力料補助事業

★神戸市が主体となって行うその他の事業

6:商店街・市場魅力発信事業
7:商店街・市場空き店舗活用促進事業


以上です。

どうですか? 色々あるでしょう(笑)。

商店街・小売市場の様々な助成制度は、様々な社会的要因により運営に苦戦を強いられている商店街・小売市場が地域社会にとってコミュニティの拠点を担う存在として重要であるという視点で実施されています(と、松岡さんは勝手に思っている)。

大きく分けると「普遍的な問題」に対する支援と「社会状況の変化に対応する問題」に対する支援に分かれるのではないかと考えています。

●「普遍的な問題」…イベントなどのソフト事業、アーケードやカラー舗装、防犯カメラ設置などの商店街のモノでありながら地域社会の安全安心確保に必要な設備に対するハード事業、資金繰りなどの金融支援です。

●「社会状況の変化に対応する問題」…刻々と変化する社会状況の変化に対応する助成制度。平成30年度は多くの外国人旅行者が利用するスマホ決済システムに対応する機器導入に対する支援「商店街キャッシュレス機器等購入促進事業(兵庫県)」、神戸市の「地域商業活性化支援事業」において買い物弱者への宅配事業に対する補助が追加されたことなどがあります。

また、私が「商店街市場応援隊」として携わるようになってから徐々に変化していると感じる点があります。

それは、このような多種多様の支援制度が単にお金を支援するのではなく、「ヒト」の支援や「ヒト作りの取り組み」に対しての支援に変わっていることです。

手前ミソで恐縮ですけど、商店街・市場「応援隊」派遣事業なんていうのは、その最たる例だと思います。
商店街や小売市場の現状で起こっている問題や課題は、俯瞰的に見ればいくつかのパターンに分けることが出来ても現場へ行くと問題は一様ではありません。もちろん、解決するためのマニュアルなんてありません。
課題解決に向けて行政が踏み込めない部分に「応援隊」が入り込んで現場の皆さんと一緒に取り組んでいくという仕組みは、今まで在りそうで無かった面白いものです。
この「商店街・市場『応援隊』派遣事業」については、別の機会で少々掘り下げて書くことにしますね。

商店街の活性化とか補助金制度など、色々と問題点や突っ込まれどころもあります。
しかし、否定、非難、反対意見を唱えるだけでは問題の解決にはなりません。
問題解決のヒントは現場にあります。今年も「応援隊隊員」として、また「エエ店好き」として神戸市内は勿論、周辺各地の現場を走り回ってヒントを探していきます。

 

※なお、平成30年度の神戸市と兵庫県の商店街・小売市場向け支援制度は兵庫県、神戸市の予算成立が前提となるものです。コレを書いている時点では確定しておりませんので、悪しからずご了承ください。