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霧の日に振り返るコロナ騒動

新型コロナウイルス感染症拡大に対する緊急事態宣言が解除されて2週間以上経つ。

 

おまけに梅雨入りときた。

 

ボクの住んでいる街は、雨が降ってくると霧に覆われることが多い。

 

昨日からずっと霧まみれ。洗濯物がいっさい乾こうとしない。

 

午前中は少しゆっくりとして音楽でも流しながら家事をこなしていた。

 

流していた坂本龍一の「音楽図鑑・完全版」が霧の午前にバチーっとフィットすることに気付いたのは本日最大の発見かも知れない。

 

物音が霧のお陰でまろやかになっているせいか、いつもより静かさを意識する瞬間が多い。そのためか、この数か月間に起こった奇妙な状況について振り返っている自分に気付いた。

 

仕事に出発する前に少し時間があるので、記録してみることにした。

 

●変わらないヒトの性みたいなものをとやかく言っても仕方ないのに

マスク不足に始まり、一瞬生活物資が品薄になるかも?と買い占め買い急ぎが起こった。

 

未知のウイルスに感染することは確かに怖いんだけど、水道・ガス・電気などのライフラインが途端に止まることもない。

自分としては、阪神淡路大震災を経験しているので正直買い占めとか起こることは無いだろう・・・と思っていた。

なので、ヘンテコな買い占め騒動が起こったのは意外だった。

 

アレ以来、世の中は随分便利になったはずなのに、多くのヒトの行動はあんまり変わらなかった・・・

 

と、

 

テレビやネットのニュースを見てゲンナリしたんだけど、実際自分の行動範囲においてそんな騒動はニュースで言うほど大層なものでもなかったってのが実感だった。

 

ビビッて買い占める人なんて昔からいた。

ヒトの弱みにつけこんだアコギな商売する連中も昔からいた。

「自粛警察」みたいな連中だって昔から素知らぬ顔してそこら中で服着て歩いている。

 

今回の騒動(まだ終わってないけど)で一番不思議に感じたのは、メディアのニュースやSNSで気軽に発信されているウラが取れていない情報に多くの人が振り回されていることだ。

 

前代未聞の大問題を解決する試みなんて100%の成功なんてありえない。天秤にかけて失敗だったってことの方が多いだろう。

それでも解決に向けた試みの手を止めるわけにはいかない状況のはず。

 

なのに行政や他者の取組に文句や批判をぶつけて憂さ晴らしや自己承認欲求を満たすのが大好きな連中に(これも昔からいる)乗っかってピーヒャラピーヒャラ騒ぐ連中が目立つのが、阪神淡路大震災の時と比べて大きく差異を感じた。

 

妙に重たい違和感。

 

世の中が昔に比べて便利になっても、多くのヒトは昔に比べて進化しているわけではないのか?

 

考えても仕方ないので、この疑問の追及は止めておこう。

 

そろそろメリパナイトランの再開に取り組んでいこう。

そうしよう。